あとがき
- 夢桜 -
普段自分たちが見ている人の表面からは、その人がどんな道を歩んできたのかはわからない。
綺麗な花を咲かせる桜の木は、土の深くに大きな根を張っている。
広く枝を伸ばす為に、土台を作らないと、自らの希望の重さに倒れてしまう。
見えない努力をしてきた人は、きっと大きな夢を広げ、
描いた景色を目の前に咲かせるのかもしれない。
街の中に植わっていて、偏った枝の伸び方をしている樹をたまに見かける。
きっと土の中で、固いコンクリートが根を張るのを遮っているから。
土から上に伸びる枝葉が、同じ成長を進めてしまう。
立ち木に根を見る。見えないものを見る。
そんな大切な瞬間は、難しいけど案外どこにでもあるものです。
- Book mark -
本のしおりをテーマに書きました。
今はパソコンやケータイで電子書籍を読んだり、好きなページをブックマーク(お気に入り)して、どこでもすぐ開くことができて便利ですよね。
本の場合、途中から読み始めたいと思ったら、そのページを探し出さなきゃいけない。
でもしおりがあれば、
「あぁここまで読んだんだな」と、
気付くことができる。それは昔の自分が残した足跡。
何年も前だとストーリーを思い出すのに時間がかかりますがw
しおりが過去と未来を繋いでくれる。
長い記憶の一直線上に、しるしのように刻まれていて、
思い出を振り返り、また辿ることができる、
まるで約束の場所のような、橋渡しのように繋いでくれるものだなぁと思い、歌詞を書きました。
- open your dream -
歌詞とメロディーを一緒に作っていった初めての曲。
前の曲から半年経って、嬉しいこと、苦しいことあったけど、
詞の方はあまり進歩がない・・・?(笑)
一つの区切りとして、新しい出発を書いた歌です。
ドアを開く、口を開く、蕾が開く。それらと同じように、誰かの夢も、
何かをきっかけに開いていくもの。
それは自分の手で。また、誰かの力に支えられて。
その度にありがとうの気持ちは忘れない。
- 心の花 -
誰もが、大切な夢や人への想いを心に持って、花のように育てていく。
中には、しおれて、心の奥の方へ沈んでしまうものもある。
だけど、たった一つ信じたものをあきらめなければ、
再び心は上へと成長したいと思うもの。
その花に必要な水は、誰かの想い。
未来、過去からの誰かの声に呼ばれるように、起き上がり始める。
目標に向かって、静かに着実に頑張ってる人へ。応援するつもりで書いた歌です。
ちなみに小さい頃、ひまわりの種をむしゃむしゃ食ってました。 おいしいんですよ、あれ。
- 天道虫の星座 -
手や草花にとまっては、いつも高い場所から空へ飛んでいくテントウムシ。
背中に7つの点を背負って空に向かっていく。
朝は太陽に届くように、夜は星座のように。
自分が離れた誰かを想う時、空に向けて気持ちを飛ばしてみるように、
天道虫は飛んでいくのかなと思いました。
虫を題材にした歌詞は二つ目で、楽しく書かせてもらいました。
正直、虫ってそこまで好きではないですが^^;
自然に生きるものは、たくさんのことを教えてくれます。
- Love song -
友人に向けて書いた歌詞。
自分は誰かとお付き合いしたことはないですが、好きな人と離れてしまう時、
きっといろんな思い出に引き止められてうまく進めないことがあるかもしれない。
そんな日々を受け入れて歩き出すのも、二人の別れの形。
いつかまた、その気持ちを注げられるような人に出会う日が来るはずだから。
別れは悲しい事だけじゃなくて、
また新しい出会いに一歩踏み出すきっかけになるものだと思って書いた歌です。
今、その友人には新しい彼女がいて、ラブラブです。嬉しいことです。
- 空への足跡 -
子供のころに、よく靴を飛ばして天気を占ったことを思い出して広げていった歌詞。
今はやらなくなって、目の前のことに振り回されてる。
いつのまにか忘れてしまっているものが、結構大切で、帰りたくなるけど。
もうあの頃の時間には戻れないから、心の中に持っていることが、
ここで生きていける理由になる大事な足跡。
懐かしい子供の頃を思い出して書きました。
あれって占ってはみるけど、結局明日には忘れてるよねw
- 白いハート -
心は見えないものだから、しっかり持っていたいのに、誰かに邪魔される時もある。
でも、自分から絶対に離れない大切なものだから、
真っ直ぐに立って、この気持ちは忘れないように。
白色は、簡単に他の色に塗り潰されてしまうけど、
他の色を映えて魅せる、間に立ってくれる色。
気持ちのどこか隅っこでは、
ありのままに、真っ白な気持ちのままでいたいと思う。そんな歌詞です。
白いTシャツが汚れたときのショックは大きいですw
でも白いから汚れてるってわかるんですよね。
- カブトムシ -
父が使っていたギターをもらい、初めて弾いたのが14才の頃。
好きな曲やアーティストの真似をして、音が出るだけでも楽しかった。
次第に自分らしさを探してみたり、がむしゃらに何かを追いかけてみたり。
気づけば力をもらったり、誰かのために歌ったり。
そんな歌のエネルギーを、手で触れて、体で感じて、声に変えて、思いを飛ばせる。
大切な宝物です。
ギターの形ってカブトムシに似てるなぁと思って書きました。
ネックが角で、ボディが甲羅で、裏っかえして足なんかつけりゃあもう・・・( ̄ω ̄;)